1189315 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

おとなカレッジ

おとなカレッジ

海外育児事情 (オース編)

話し合い


先日、オーストラリアのメルボルンに住む友人(日本人)からメールが届いた。ご主人の仕事の都合でロンドンに行ったり多忙だったのだが、最近、ご主人の実家の隣町に落ち着き、1歳半になる息子さんと親子3人で暮らしている。

以前、ベジマイト(オースでは有名なスプレッド)は何歳になったら食べるのかという質問をしていた事もあり、オースの子育て事情を色々聞いてみる事にした。これが、とても面白い!日本でも、保健センターで健診や母乳・育児相談を行うが、オーストラリアでも同じような事をするのだ。しかも、図書館での絵本お話タイムなどもあり、これも日本と同じような感じなのだ。まさに、「へぇ~」って感じのトリビアな情報だった。(以下友人のメールより抜粋)

メルボルンの子育て情報

メルボルンでは、まず赤ちゃんが産まれると、地元のマターナルチャイルドヘルスセンターという所に電話をして、定期検診(体重身長測定)をしたり、子育て相談(母乳の事や子供が寝ないとか)をしたりする。そこで、地域の活動や予防接種の情報も教えてもらえる。

同じ建物内では幼稚園のようなスペースがあり、オモチャがいっぱいあって、同月齢の子供が遊んだり、親同士はおしゃべりを楽しめるプレイグループという活動を週2回行っている。

それから、図書館では毎週月曜にトドラーストーリータイムというのがあり、図書館の職員が、赤ちゃんとお母さんを前に絵本を読んだり歌を歌ったりしてくれる。ちなみに、図書館は無料、プレイグループは年間参加費用を払うが、それはオモチャ代になるとの事。

その他に、トーイライブラリーというのもあって、年間7.50ドルを払うとオモチャを無料で借りられる。一回につき3つのオモチャ、期間は2週間まで。予防接種は、今の所、おたふく、ポリオ、メニンジャココル、B型肝炎など。水疱瘡は有料50ドル。


このおもちゃを無料で借りられる制度は日本ではあまり聞かないけど、色んなおもちゃで遊べて経済的だし場所も取らないので、とても良さそうな制度だ!ちなみに、ベジマイトは1歳から食べさせて良いらしい。苦手な人も多いが私は結構好きだな~。バターたっぷりのパンにうすーく塗ったベジマイト。イギリスにはマーマイトと言う同じような製品があり、私はこっちの方が好き。

☆スリープスクール
オースではポピュラーなネンネのトレーニング。5日間泊り込み合宿をして行うもので、赤ちゃんが泣いてもコット(ベビーベット)の中で、しばらく泣かせっぱなしにして、5分おきに様子を見に行き、寝るまでそれを繰り返すという過酷なプログラム。初日3時間泣かせっぱなしにしなければならず、友人は罪悪感で体調を崩してしまったらしい。


私が行っているネンネレーニングもこれと似たようなもので、アメリカではCRY OUTと呼ばれているトレーニングの一つ。やはり、海外では自立を促す行為として、一人で寝かしつける方法が一般的のようです。

☆メルボルン流離乳食
日本のお母さんは、12ヶ月前後の可愛い我が子の食べる果物は、きちんと皮を剥きますよね。ところがどっこい、オージーのお母さんは、皮を剥いてあげないんです。いくら皮と実の間に栄養があると言っても、歯の無い子にとっては、消化に悪いでしょう・・・。

ある日のプレイグループで、11ヶ月の女の子が皮ごと4つ切りにしただけの桃(ネクタリン)を歯茎でバリバリと食べているのを見てしまったのです。これはカルチャーショックでした。それからみんなブドウを皮ごと食べるのです。王子は皮付きのブドウをもらっても手に持ったきり、どうして良いか分からず、私の顔をじーっと見つめていました。15ヶ月頃からは、皮ごと食べることにも慣れてきたようですが、その後のうんちにはしっかり皮がそのまま出てきます。こちらでは小さい頃からリンゴも梨も皮ごと食べるのが当たり前なのです。ワイルドでしょ・・・。

この前、あるお母さんに、「うちの子はリンゴをかじるるのは好きだけど、吐き出して飲み込んでくれないの。」と言うと、「うちの子もそうなのよ、でもね、丸ごとあげると食べるのよ。」と言うので、ものは試しでやってみました。すると、9本しか無い歯でガリガリとかじるではありませんか!でもやっぱり、皮は吐き出していました。実は多少は食べているようです。最近は丸ごとあげないと食べてくれません。でも、食べ歩きをしたがるので、家中リンゴのカスだらけ。掃除が大変です。うーん狭い家で良かった。


果物皮付きで食べるなんて、豪快だよね(笑)日本のママさん達が聞いたら卒倒しそうだわ。お国が違えば文化も違う!オースの子供達は、やはりワイルドに育っていくんだろうね。

☆Little adult
今日プレイグループで興味深いことがあったので、報告します。2歳の女の子のお母さんのマドンナさんと知り合いました。彼女は数年前日本で働いていたことがあり、日本語を少し話せます。彼女が他のお母さんと日本食について話していたので会話に割り込ませてもらったら「アラー日本人だったの?」と大喜びされました。

その後、日本とオーストラリアの文化の違いに話が移りました。彼女は日本人から「我慢する」ということを学んだそうです。日本人の我慢強さは西洋文化にはない信じられないものだそうです。私はロンドンで妊娠しましたが、彼女は日本で妊娠し、つわりの辛い時期は日本にいたそうです。その後仕事の都合で上海に移り出産子育てを考えてオースに戻って来たそうです。

そこで「オースは子育てに良い所ですね。」と言うと彼女は言いました。「日本は働くのには良い所だけど、子供を育てるなら塾だ何だとストレスを与えてlittle adultにしてしまうより子供らしくノビノビと育てたい。」と。little adultという言葉はぴったりだと思いました。ここでは「子供が喜ぶことが一番大切なこと」なのです。小学校での教育水準を考えると日本の方が優れているし(オースはいい加減過ぎる)日本はドラッグも違法なので安全だし、という長所と、この国のおおらかさとを天秤にかけると、うーんとうなってしまうことしか出来ない私です。


そうだよね、子供にとって一番大切なことって、遊びや楽しい事だもんね。勉強も基礎は大事だけど、知識の詰め込みは疑問だよね。のびのび育てられる環境にあるのは羨ましい限りです。

☆メルボルンのオッカサン
最近、プレイグループで感じたことは、他の子が自分の子供をいじめると、親が他の子供でも叱るの。"No,No, sweetheart. Don't hit my baby's head" "Oh! be careful darling.That's no good!"は当たり前。この前びっくりしたのは、ある母親が他の子供を抱き上げ、"Who is his mum? He hit my baby.Come and get him"と皆に呼びかけたの。母は強し!ここには30年前の、日本の下町のオッカサンがいるよ。


うーん、気持ちがいいね!他人の子供でも悪い事をすれば叱る。以前は日本でも当たり前の光景だったのにね。今では注意すると逆切れする親がいるから、困ったもんだよね。うかつに注意できないです(笑)私はアメリカで、子供の躾けに厳しい親が多いのを見てとても感動したよ。PleaseとThank youは必ず言わせるのが当たり前。日本の子供って「ありがとう」を言えない子が多いよね。これはやっぱり親の躾けの問題!礼儀正しい日本人っていう常識が変わりつつある気がします。

☆トイレトレーニング
こっちのトイレトレーニングは、2歳過ぎた夏にオムツじゃなくてパンツをはかせて、濡れることが気持ち悪いことを教えるらしい。夏がチャンス。2歳で失敗したら3歳の夏に再度チャレンジ。でも幼稚園に入園できる条件は、トイレトレーニング済みってことだから、4歳までには完了してないといけないらしい。


おお、シビアだね~。入園条件にされるとママたちも気合が入るよね。それにしても、夏がチャンスっていうのはオースも日本も同じだね(笑)

☆マレーシア流産後の過ごし方
会陰切開って、マレーシアでも当たり前なんだって。アジア人はその部分の皮膚が白人より薄いんだって。それでね、その傷が早く癒えるように、産後1週間だか1ヶ月だか忘れたけど1日2回暖かい塩水を張った容器に腰を浸けるんだって。「初めて聞いた」って驚いたら、「エー日本ではしないの?」と逆に驚かれた。「塩水って痛そう」って言ったら、「暖かいから大丈夫」だって。日本ではお風呂に入っちゃいけなかったよ。「シャワーのみにしてください」って病院で言われた。


確かに、日本だとシャワーを浴びるのは産後2日目くらいだった気がする。私は先に破水してしまったので、3日間お風呂に入れなくて、ものすごく気持ち悪かった。お下の消毒は毎日3回くらい看護婦さんがやってくれたんだけどね。塩水につかるって言うのもシミて痛そうな気がするけど、大丈夫なんだね。暖かいと平気って言うのは、塩水で鼻を掃除する時に、お湯だとシミないって言うのと同じかな?(変な例えで申し訳ないですが)それにしても、国が違うと色んなやり方があるんだね♪

☆オースのベビー菓子事情
6ヶ月か9ヶ月の歯が生える頃に齧らせる、ティージングラスクから始まって、12ヶ月からは、もうちょっと柔らかいラスク。これらは、スティック状でチーズ味だったと思います。それからフルーツバー(イチゴと杏があります)。息子の反応によると、イチゴの方が美味しかったらしい。でもノドに引っ掛けてゲロゲロしてた。

種類は日本より全然少ないです。離乳食も「HEINZ」 と、もうひとつのブランドしかなくて缶詰か冷凍のみ。あとは、サルタナが人気。今日、韓国食材屋にキムチ漬けを買いに行ったら、乳幼児用の豆乳パックが売ってたのでびっくりしました。

みんな1歳くらいから普通のお菓子をあげてます。ライスケーキ(オセンベの一種)、マリーみたいな甘さ控えめのクッキー、リッツみたいなクラッカー、マフィンなど。あとはチーズや、果物です。日本は企業の競争が凄過ぎるかもしれないけど、それだけ選択肢も多く恵まれてると思います。赤ちゃん用ダシの素なんて売ってないもん!引っ越す前の地域の日本食のお店では懐かしいボーロが売ってました。裏に昔話が載ってて息子もお気に入りでした。

ところで、こっちもベジタリアンが多いです。ベジタリアンの子供は、赤ちゃんでもベジタリアンなの。アレルギーではなく動物愛護の精神からだそうですが。。。豆腐は彼らの強ーい見方です。


オースは野菜や果物が安いし、ベジタリアン用の代替フードも豊富だから、ベジタリアンベビーにとっては、恵まれた環境なんだろうね。よく通ったスーパー(コールス)のナッツとドライフルーツ量り売りのコーナーに、子供や大人が群がっていたよ。子供のおやつには、自然のものが一番って気がするよね。

☆母乳とキャベツ
今日は友達のお家でお昼を作って食べました。マレーシア流カレーチキンとフィリピン人によるインド風ライスと私の味噌汁。それと私のカレー風味コロッケとミニ春巻(キッズが手づかみで食べるように)。皆年齢が近くてアジア系だし、旦那はオージーだし、楽しかったよ。

そこで彼女たちから驚くべき話を聞きました!母乳を止めるのと乳首の痛みには、キャベツが良いって知ってた???オーストラリアでは皆知ってるらしい。(本当かなあ?)キャベツをブラと胸の間に挟むんだって。私が子供が産まれた後、「ビザ申請のための健康診断でレントゲンを撮る時、母乳が溢れて床を汚したの」と言ったら「母乳が溢れるのはキャベツで止められるのよ」とマレーシア人の友人。すると「乳腺や乳首の痛みにもね」と別の友人が!私は目が点。「え?????初耳!!!」 ねえ、私は日本の病院でも母親学級でも習わなかったし、ロンドンで妊婦になった時にもらった本にも書いてなかったよ。こんな話知ってた???

それから、病気についてだけど、1年間に12種類のウイルスが子供達の間で飛び交っているんだって。だからチャイルドケアとかプレイグループに行ってると、いつもどれかの菌をもらってるから、子供はいつでもハナタレ小僧なんだって。「ベビーパナドール」という薬があるんだけど、それは熱が出た時に飲ませるの。風邪の熱、歯が生えて来るときの熱、なんでもOKです。日本ではどんな薬を飲ませるの?ちなみに熱が出たら服を脱がせるって言ったっけ?水風呂に入れるという話も聞いたけど、それはさすがに怖くてしてないなぁ。


さすがに、日本でキャベツをまいてる人は少ないと思うけどね(爆)でも、乳腺炎の時や、張りすぎたおっぱいを冷やすために、里芋でシップするって言うのは効いたことがあるよ。実際に商品も見たことがある。きっと、おばあちゃんの知恵袋だよね~。

☆布オムツ
ここオースにも、ちゃーんと布オムツは存在します。そして使っている人を発見しました。仲良し3人組の一人、Mさんの御主人は環境関係の仕事をしています。だから、彼女は買い物に行くにもマイバッグ持参。(私もマイバッグ派です)そんな彼女だから息子さんのオムツももちろん布オムツ。

そこで彼女に聞いてみると、彼女はナッピーサービスというのを利用しているらしい。定期的に洗濯済みのオムツを配達してくれて、汚れたのはそのまま引き取って洗濯してくれる。だからお出かけの時だけ紙オムツを使っているそうです。オムツカバーも、もれなく付いて来るんだって。ところで、こっちの布オムツって正方形の白いタオルなんだよ。それを折り紙みたいに折って、逆三角形の真ん中に長方形が乗っかってるような形を作って当てるの。

ちなみにこっちに来たばかりの時、姑が少し用意してくれてたけど「どうやって使うんですか」って聞いたら、3人も育てたくせに「忘れたわ」って返事でビックリした。いくら50年近く前だからって・・・私は60枚近く作って日本から持って来てたので必要なかったけどね。それじゃあまたね。


「ナッピーサービス」というのは、日本の「貸しオムツ」みたいなものなのね!お義母さんが主人を育てる時に利用してたようです。今でも「貸しオムツ」をやっている会社はあるみたい。洗う手間が省けて便利だね(笑)日本と同じような制度が海外にもあるって聞くと親近感が湧くよね~。

私は、アメリカ製のファジーバンズと日本の輪オムツの両方を使っているけど、今までアメリカで布オムツを使っている人を見た事がないの(笑)周りに0歳児の母親が少なかっただけかもね。今度、友達にリサーチしてみようかな。


今後も新情報が入り次第アップしますのでお楽しみにね。


オースで大人気!バナナインパジャマ



© Rakuten Group, Inc.